3月も残りわずかとなりました。
今日はとても暖かい一日でしたが、みなさんどんな風に過ごされましたか?
さて、久々にグァテマラのこと。
セマナ・サンタについてご紹介したいと思います。
セマナ・サンタとはキリストの復活祭のこと。
世界各地でこの日を祝う行事が行われるのですが、
グァテマラのセマナ・サンタは世界的にも有名で、多くの観光客がこの地を訪れます。
なぜそんなに有名かというと、
このアルフォンブラと呼ばれる芸術作品が街中に現れるからなのです。
材料は主に色を付けた木くずで、ダンボールを切り抜いた型を使って絵を描いていきます。
あんまり綺麗なので、いくつか写真をご紹介しますね。
凄いでしょ?
いつでものんびりギリギリにしか動かないグアテマラの人たちだけど、
こういうことをやらせるとその力を120%発揮するのが凄いところ。
早朝から準備にとりかかり最後はばっちり仕上げてきます。
さらに、この区画一帯に住む人達でこんなことをしてしまう、
職人さんが作っているわけではないのがまた凄いところです。
さて、このアルフォンブラ、何のために作られるかというと、
死刑場へ向かうキリストの花道として作られます。
セマナ・サンタはキリストが処刑されて復活するまでを再現するお祭りで
期間中はキリストの他にもマリア様や弟子たちの様子を再現したおみこしが町中を練り歩きます。
十字架を担いだキリストが通るとアルフォンブラはあっという間にぐちゃぐちゃに。
キリストのためだけに作られた、たった数時間だけのアルフォンブラ。
もったいないと思ってしまうけれどそこがまた魅力のひとつなのかもしれません。
そして最後はちゃんと後片付け。
トラックと一緒にごみ処理班が掃除していきます。
このセマナ・サンタ、年ごとに日程が変わり、2012年は3月31日~4月8日までとなっています。
特に世界遺産の街アンティグアのアルフォンブラは芸術性が高く、
一見の価値ありなので中米を旅しようと考えている方がいらっしゃったら
是非このセマナ・サンタに合わせてグアテマラに寄ってみてくださいね。