みなさんこんにちは。
今ilo itooは八女のうなぎの寝床にて、企画展真っ只中。今は中休みで、27(木)、28(金)、29(土)、30(日)のオープンです。
私オオクボは先週の土日でお店に立ち、お客様との会話を楽しんでました。
布や刺繍、物作り、現地の人とのやりとり、伝統工芸、異文化、食文化、自然や気候、人々の営みの話し。
そんなあれこれを話しているあっという間に時間が過ぎていき、
みなさん自由に巻きスカートを巻き巻きしながら購入されて帰っていく。楽しい時間でした。
現地のマヤの人たちとの物作り、話し出したら尽きないのですが、
今、すごく聞いて欲しいことがあってブログ書いてます。
今年私たちは、変化をしていく年だと思っていて、
現地グアテマラの直営工房でも新たな取り組みを始めています。
それは、
”主体的に働く”こと。
日本から遠隔で、また年に1度現地工房を訪れては
デザインや生産管理の指示を出しながら5年ほどやってきました。
でもこのままではいけない、と今年の1月工房を訪れて実感していました。
みんなが、”待つ姿勢”ではダメだ。と。
「日本から注文こないかな〜。そしたら働いて稼げるのにな〜。」
という姿勢だと、彼女たちがせっかく生まれ持った能力や
これまでilo itooで身につけてきた技術が生かされない。
もっと積極的にアイディアや意見を出して、
自分も会社もより良くするような働き方を目指したい。
ゆくゆくは彼女たちが自主的に運営するilo itoo工房を作りたい。
それが私の目標。
その取り掛かりとして、
私たちilo itooの商品を作ってくれている
現地縫製員たちに、自分の作品作りをお願いしました。
もちろん、これまでのilo itoo商品作りのノウハウを生かし、
日本のみなさんが喜んでくれるような物作りです。
それが商品化されたら、今後縫製工賃にデザイン料を加えて支払う
という仕組みにしました。
まずは、見本作りから、ということで、マリアとフロリンダの作品作り第一弾開始。
そして今日、
現地の生産管理担当、期待の新人アメリアから報告のメールと写真が送られてきました。
Amelia
マリアはノースリーブワンピースを、
フロリンダはエプロンを制作しました。
フロリンダはマヤの現地語”ツトヒル語”のみを話し、
スペイン語の読み書きができない50代の女性なので、細かい指示をするときは別のスタッフを通じて意見を伝えあっています。
商業高校を卒業し会計処理やパソコン操作やデータ処理をこなす20代のアメリアが手伝って、
なんとこんな指示書まで。。。
私、この成長ぶりに感動して涙が出そうです。
フロリンダといえば、工房イチマイペースで気弱なセニョーラ(婦人)。
時間通りに来てくれたことはないのですが、
仕事は慎重丁寧で、失敗は多いものの根気強く取り組んで、
いい仕事をしてくれます。
スペイン語が読み書きできないため、自信がなさそうにするものの、
この出来栄えです。
これまでのiloitoo式の縫製テクニックや品質管理を経た上での仕上がり。
どんなところに注意して作ったのか。なぜそのデザインにしたのか。
もっと突っ込んで彼女たちに聞いてみようと思います。
日本で販売していくには、いろんな課題があるものの
こうやって自分の頭で考えて、手を動かして試行錯誤して
”作り出す” ということが大事。
あー、嬉しかったので、ここに記録を残しておきます。
今後この作品がどうなるかはお楽しみに…♬
aya