街がイルミネーションで輝くこの季節。
みなさん、クリスマスはどのように過ごされますか?
キリスト教徒が約70%を占めるグアテマラでは、クリスマスは最も大切な行事の一つです。
12月になると各家庭にクリスマスツリーと
キリストが生まれた馬小屋を再現したナシミエントと呼ばれる飾りが現れ、
街全体がクリスマスモードに入ります。
グアテマラのクリスマスは家族みんなで過ごすもの。
イブの24日には朝から特別なご馳走をつくり、夜は教会のミサに参加した後、
一つの部屋に集まって話をしながらキリストの誕生(25日)を待ちます。
25日を待つのはわくわくそわそわ。
なぜなら、グアテマラにはサンタクロースは来ませんが、プレゼント交換の習慣があるから。
私のホームステイ先では事前に家族の名前が書かれた紙でくじを作り、
引いた紙に書いてあった人へのプレゼントを用意するというしくみになっていました。
25日になったと同時にナシミエントに生まれたてのキリストの人形を飾り、
キリストが誕生したことを祝って『おめでとう』と言いながら家族全員とハグを交わします。
それから、プレゼント交換開始!
最初の一人がプレゼントを買った相手を発表し、その人に包みを渡します。
プレゼントが渡されたら、周りの家族から「あけーて!みーせーて!」コールが始まります。
例えばそれがマフラーなんかの身に着けるものだったら「つーけーて!みーせーて!」コールが。
身に着けたらつけたで「キャー!!似合う!!」「可愛い!!」「かっこいい!!」とみんなで手をたたいて喜びます。
プレゼントはぬいぐるみだったり、手袋だったり、ちょっとしたものだけど、
そこには温かい笑いと喜びが溢れていて、家族みんなでこんなことが出来るって幸せだなと思いました。
年齢も性別も関係なくママもパパもおばあちゃんもプレゼントを貰えるし、子供もプレゼントを用意します。
私がグアテマラを好きな理由の一つが、こんな家族の温かさだったりします。
プレゼント交換が終わったらみんなでブドウ一房を分け合って食べ、用意したご馳走食べて、
深夜2時ごろそれぞれのベットへ向かいます。
これがグアテマラのクリスマス。
恋人と過ごすのももちろんいいですが、
今年はグアテマラ式にプレゼント交換なんかしたりして、家族と過ごしてみるのはどうでしょう?