グアテマラツアー3日目。
今日はまずこのDon Macario(マカリオ)さんをご紹介するところから始まります。
彼は、この日私たちが訪れたトドス・サントス・クチュマタン一帯で
コーヒー生産者や織物生産者の組織を立ち上げた生産者組合の創設者の一人。
実は私たち、
死者の日のトドス・サントス・クチュマタンに行くのに、
資料も少なく、簡単には行ける場所ではなかったので下見にもいけず、
うまくみなさんを案内出来るか少し心配していました。
それが偶然、
今年10月にオオクボが東京ビッグサイトで開かれた
SCAJ2015(ワールドスペシャルティコーヒーカンファレンスアンドエキシビジョン)に足を運んだ際に
グアテマラのブースでこのマカリオさんに出会ったのです。
彼はそのエキシビジョンでも
このトドス・サントスの民族衣装を着てブースに立っていたので、
オオクボが『今度トドス・サントスに行くんだけど』と話をすると、
『案内するよ!グアテマラに来たら連絡して!』と案内役を買って出てくれました。
しかも、別口でタカザキが
ツアーアテンダントをしていたことのあるグアテマラ人の友人に
『トドス・サントスに詳しい人を紹介して欲しい』とコンタクトを取ったところ、
その友人が紹介してくれたのもこのマカリオさんだったのです。
不思議なご縁でマカリオさんと繋がった私たち。
死者の日は一般的に家族と一緒に過ごすところを、
彼はわざわざ私たちの泊まるホテルまで迎えに来てくれ、
トドス・サントスまで案内してくれました。
トドス・サントス・クチュマタンは
メキシコチアパス州に隣接するウエウエテナンゴ県にある
マム族の人たちが住む村で、
未だに男性の民族衣装着用率が非常に高いことで知られています。
位置的には県の中心地ウエウエテナンゴ市から車で約2時間、
テキーラの原料になるリュウゼツランの生息する
標高3,000mほどの山道をひたすら上って、
ちょっと下ったところにあります。
途中、山の絶景スポットで休憩などとりながら、
ひたすら田舎道を進んで、
トドス・サントスに到着。
村に入るとそこらじゅうに同じ民族衣装を着た男性がいて
『面白ーい!!』『かわいーい!!』と大興奮。
私たちが観に行ったトドス・サントスの死者の日のお祭りとは
酔っぱらった男性が馬に乗って駆け回る競馬レースのことで、
この日ばかりはと至る所で男性がお酒を飲んでいました。
そんな酔っ払いに絡まれないようにと気を付けつつ、
人の流れに乗って競馬レースの行われる会場へ。
このお祭りは観光客だけでなく、地元の人たちも楽しみにしている一年に一度の特別な日。
もの凄い人ごみで、中にはテレビ局の人たちや海外からのカメラマンたちもいました。
こちらは出番待ちの馬たち。
こちらは乗馬する酔っ払った男性。
目が座ってます。
このように、乗馬する男性は飾りのついた帽子を被ります。
このレースには希望者があれば誰でも参加できるそうですが、
”死者が出るといい年になる”と言われていて、
実際に馬から落ちて亡くなる人もいるそうです。
マカリオさんは
『自分も馬には乗るけど、酔っぱらって馬に乗るなんて怖いから参加しない』と言っていました。
会場について、
丘の上からレースを観戦していたら、
いつの間にかマカリオさんが特等席を見つけてくれ移動。
間近でレースを観ることが出来ました。
こちら手放しで馬に乗る強者。
たまに人が落っこちて、馬だけ帰ってきたり。
競馬レースと言っても、
順番を競うわけでもなく、
賞金があるわけでもなく、
ひたすら行ったり来たりするだけのゆるーいレース。
しばらくするとお昼頃になったので会場を離れて、
食事をしてから小さなマヤの遺跡へと向かいました。
歩いていると、町の仕立て屋さんがあったのでちょっと寄り道。
色々とお買いものして再び遺跡へ。
ツクマンチュム遺跡の入口。
後ろに見えるのはグアテマラの背の高いトウモロコシです。
このこんもりしたところが遺跡で、
こちらは祈祷所。
マヤの伝統宗教とキリスト教が混ざった独特の雰囲気です。
こちら、遺跡近くの人気のないところで愛を語るカップルと、
たむろする若者たち。
世界の裏側で、民族衣装を着ていても、若者のすることはたいてい同じ。
それから移動遊園地のある広場へ降りて、
グアテマラの絶叫マシーン観覧車を見学。
人がむき出しで高速回転、日本の観覧車とは違って危険な乗り物です。
こちらの子供用は手動式。
近くには昔懐かしサッカーボードゲームもあったりして、町中がお祭り気分。
しばらくすると雲行きがあやしくなり、
雨が降り出したので
少し止むのを待ってからバスへ。
村の入り口でマカリオさんとお別れして3日目終了。
帰りのバスではみんな爆睡。
綺麗な民族衣装と不思議なお祭りに
夢見心地でホテルへと向かったのでした。