日本に帰ってきました。

約5ヶ月、グアテマラに滞在していました。

目的は、生産体制整備と新商品導入と仕入れと
何よりグアテマラのみんなに会いに行くため。

工房を持って、ミシンや道具をしっかり揃えた事で
これまで困難だったことのそれぞれが

スムーズに進みました。

ilo itoo生産スタッフみんなと毎日顔を合わせて、
平日朝8時から6時まで一緒に働き日々をともにしました。
そこで分かってきた生産・技術面の課題。
ここで暮らす女性たちのおかれた生活・家庭環境。
それらを深く知る事ができ、
私にとっても、ilo itooにとっても大きな成長となりました。

現地で一緒に住みながら仕事しないと絶対に分からなかったことでした。

2月末、無事に目標生産を終え、商品のパッキング、
日本への発送も終わり、
最後にスタッフのみんなで近くの湖畔へバーベキューに行きました。

新しく加わった縫製員も交えながら
今回もいろんなことがあったねと振り返る中で、

一人、
「仕事は、いつも良いコンディションで働けるわけでなくて、
喜びも悲しみも怒りもあって、いろんな感情が共存してる。
そんな気持ちを共有しながら仲間と一緒に仕事ができることを幸せに思う。
ひとつの家族のように思う。」

と話してくれました。

うまくいかず人のせいにしたり、すぐ辞めると言いだしたり、
嘘を平気でついたり、
家庭環境や体の不調で働きに来れなくなったり、
言いだせば切りなくあるマイナスな面と、
とにかくおおらかで、さっき怒ってたと思ったら、
今はもうみんなと笑いながら仕事してたりと、
くるくると変わるみんなの表情。

私も奮闘する日々でしたが、喜怒哀楽に包まれながらも常に前進していて、
工房ではいろんな場面を共有していました。

私たちと働く女性は主に30代〜40代の家庭を持つ主婦。
日本以上に子育てや家事にも時間を費やされる中で
根気づよく本当に頑張ってくれたなと思います。

私自身本当にいろんなことを考えさせられました。

自分ができることはなんだろう、
ここの人たちにとって、より良い事ってなんだろう、
続けていくより良いやり方とはなんなんだろう。

改めてilo itooを考える
大事な大事な5ヶ月でした。

ただ商品を作りたいわけでもなく、
ただグアテマラを紹介したいわけでもなく、
ただ販売したいわけではない
私たち。

ここの人たちと、
生活・文化・伝統・自然・家族
すべて含めて関わっていく。

とても大きなテーマに踏み込んでいるな
と自覚しながら、
大事にしていきたいコアな部分がはっきりとしました。

帰る間際までホセフィーナと仕事していましたが、
不思議と不安や心配はなく、
いたって落ち着いた気持ちで日本に帰ってきました。

ilo itooは、
グアテマラの作り手たちと
一つ一つ丁寧に、
みなさんの日々の生活に”色”
を添える商品作りを目指しています。

こうして出来上がった商品が
みなさんの手元に届く日を楽しみに、

そしてそんな商品を手に、
日本の反対側にある遠い国グアテマラの女性たちを思い出して
ふっとあったかい気持ちになってもらえますように。

そしてそんなilo itooを通して
これからも多くのみなさんに出会えること
楽しみにしています。